主な副作用とその対処法
主な副作用は「疲労」「ほてり」です。
ほかにも、次のような副作用がみられることがあります。
ここにあげている症状以外にも、「いつもと違うな」と感じる症状がある場合は、担当医や看護師、薬剤師に相談してください。
男性ホルモンの分泌を抑えるお薬やドセタキセルを併用している場合は、併用しているお薬の副作用があらわれることがあります。詳しくは担当医や看護師、薬剤師にご確認ください。
特に注意が必要な副作用
心臓障害
ニュベクオの服用によって、心臓のはたらきが悪くなり、脈の打ち方が不規則になる(不整脈)、脈を打つ速度が遅くなる(徐脈)、胸がドキドキする(動悸)などの症状があらわれることがあります。
以下のような症状がある場合は、すぐに担当医や看護師、薬剤師に伝えてください。
- 心臓がドキドキする
- 息切れがする
- 胸が苦しい
- 気を失いそうになる
- 脈が飛ぶ、脈が遅くなる
- めまいがする
次のような方は、ニュベクオ服用前に担当医に相談してください。
- 心臓の病気(心不全、心筋梗塞、不整脈など)と診断されたことがある
- 高血圧、糖尿病の治療をしている
治療を安全に進めるために、必要に応じて心電図などの心機能検査が行われることがあります。このような場合は、担当医の指示に従ってください。
主な副作用
疲労
疲労は、お薬の副作用以外にも、不安やストレス、食事や睡眠パターンの変化などが原因となることがあります。
体調に合わせて、日常生活と休息、睡眠のバランスを上手にとるようにしましょう。
セルフケアのポイント
- 疲れを感じ始めたら、無理をせず休憩をとる
- 1日の計画を立て、大切なことから優先して行う
- 自分がリラックスできる時間をつくる(音楽を聴く、散歩をする、など)
- 体調が許す範囲で、運動をしたりマッサージをする
など
ほてり
ほてりのほか、急な発汗やのぼせなどの症状がみられることもあります。
仕事や日常生活に支障があるような場合は無理をせず、担当医や看護師、薬剤師に相談しましょう。
セルフケアのポイント
- 吸湿・速乾性に優れた下着や、脱ぎ着がしやすい服装を心がける
- 扇子やタオルなどを携帯する
- 香辛料を多く使った食事、酸味の強い食事、熱い飲み物などを控える
- 呼吸法や運動、音楽を聴くなどのリラクゼーションを取り入れる
など
肝機能障害
体がだるい、力が入らない、かゆみ、吐き気、食欲不振などの症状があらわれることがあります。このような症状がみられたら、早めに担当医や看護師、薬剤師に相談してください。肝機能障害は自覚症状があらわれないことが多いため、血液検査を行って肝機能の状態を調べます。
貧血
顔色が悪い、疲れやすい、だるい、頭痛、耳鳴り、めまい、息切れがするなどの症状があらわれることがあります。このような症状がみられたら、早めに担当医や看護師、薬剤師に相談してください。
貧血になっても自身では気づきにくいことが多いため、血液検査を行って、血液中の赤血球数やヘモグロビン値などを調べます。
その他の注意すべき症状
因果関係は明らかではありませんが、間質性肺疾患があらわれることがあります。
以下のような症状がある場合は、すぐに担当医、看護師、薬剤師に相談してください。
- 息切れがする
- 息苦しくなる
- 空咳が出る(痰のない咳)
- 発熱
治療を安全に進めるために、必要に応じて胸部X線(レントゲン)検査が行われることがあります。このような場合は、担当医の指示に従ってください。